2
4
真夏の太陽がじりじりと照りつける中、はあはあ言いながら、一匹の年老いた働き蟻が、獲物を求め歩き回っていたが、足がわなわなと震え、とうとう砂の上に座り込んでしまった。
「歳には勝てんなぁ…ワシも、お迎えが来る頃だろう…」
働き蟻の寿命は、1年くらいと云われ、彼はもう既に2年以上、女王蟻に仕えてきた。
その時、彼の前に神様が現れた。
「お前は、よく働いた。褒美として最後に1つだけ願いを叶えてやろう」
「ならば、真っ白い砂糖の上で死にたいです」
「そんなことで良いのか?」
「はい、お願いします!」
神様は頷くと、持っていた杖を大きく振った。
すると辺り一面、真っ白な砂糖に変わった。
彼は、真っ白な砂糖の上に仰向けに寝転び、満面の笑みで死を迎えた。
……そんな夢を見た。
でも、それは正夢だった。
珈琲に砂糖を入れようとしたら、砂糖入れの中に、一匹の蟻の死骸が入っていた。
「歳には勝てんなぁ…ワシも、お迎えが来る頃だろう…」
働き蟻の寿命は、1年くらいと云われ、彼はもう既に2年以上、女王蟻に仕えてきた。
その時、彼の前に神様が現れた。
「お前は、よく働いた。褒美として最後に1つだけ願いを叶えてやろう」
「ならば、真っ白い砂糖の上で死にたいです」
「そんなことで良いのか?」
「はい、お願いします!」
神様は頷くと、持っていた杖を大きく振った。
すると辺り一面、真っ白な砂糖に変わった。
彼は、真っ白な砂糖の上に仰向けに寝転び、満面の笑みで死を迎えた。
……そんな夢を見た。
でも、それは正夢だった。
珈琲に砂糖を入れようとしたら、砂糖入れの中に、一匹の蟻の死骸が入っていた。
ファンタジー
公開:21/07/03 19:34
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
ログインするとコメントを投稿できます