無人駅にて

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2011年の完成以来、当駅を多くの人が利用してくれました。
当駅に寝泊まりし、様々な研究を繰り返しては故郷へと戻っていく。その様子を私はずっと見守ってきました。
お前に見守り機能なんてないだろうって?いえいえ、私の設備は日本語で「きぼう」と申します。皆様に見守られる私はいつしか自我を得て、皆様を見守る存在となったのです。付喪神、とでもいうのでしょうか?空から動けない私は確かに神様のような存在かもしれませんね。私に願い事をする人も多かったですよ。
楽しい毎日でした。今日まで人がいない日はなかったです。私に常駐する宇宙飛行士の皆様は未来を見据え活動を続けていました。そして今日、私は過去の残物となります。
国際宇宙ステーション…私の運用が終了します。寂しくなりますね。これから私はどうなるのでしょう?
えっ?私を機械と科学の神様としてスカウトしたい?
どうやら私はまだ希望であり続けられるようです。
公開:21/07/03 19:32

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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