短冊流し
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七夕と言えば、笹飾りを思い浮かべる人は多いでしょう。
願いを込めた短冊を笹に吊るし、軒下に掲げる風習です。私自身、何度も書いた覚えがあります。
さてしかし、七夕の終わった後、その短冊の行方を知る人は、意外と少ないのではないでしょうか。
一般的には笹飾りのまま、あるいは短冊を外して寺社などへ収め、焚き上げを行います。短冊を焼いた煙の川に乗って、書かれた願いも天へ昇り、天帝の許へ届くのだそうです。
地域によっては、短冊を舟の形に折り、川へ流します。
地上の川に流しても、天へ昇れない? そんな事はありません。
舟の中で水に溶けた願いは、海へ辿り着いて蒸発し、雲を作って天へ昇るのです。
もちろん、天帝は願いを聞きっ放しではありません。ちゃんとお返事も下さいます。
夏の夕立雲がひときわ黒く見えるのは、天からの返し墨が詰まっているから。雷鳴や雨音に耳を澄ませば、ささやかな天の声も聞こえるでしょう。
願いを込めた短冊を笹に吊るし、軒下に掲げる風習です。私自身、何度も書いた覚えがあります。
さてしかし、七夕の終わった後、その短冊の行方を知る人は、意外と少ないのではないでしょうか。
一般的には笹飾りのまま、あるいは短冊を外して寺社などへ収め、焚き上げを行います。短冊を焼いた煙の川に乗って、書かれた願いも天へ昇り、天帝の許へ届くのだそうです。
地域によっては、短冊を舟の形に折り、川へ流します。
地上の川に流しても、天へ昇れない? そんな事はありません。
舟の中で水に溶けた願いは、海へ辿り着いて蒸発し、雲を作って天へ昇るのです。
もちろん、天帝は願いを聞きっ放しではありません。ちゃんとお返事も下さいます。
夏の夕立雲がひときわ黒く見えるのは、天からの返し墨が詰まっているから。雷鳴や雨音に耳を澄ませば、ささやかな天の声も聞こえるでしょう。
ファンタジー
公開:21/07/04 23:46
七夕祭り
参加してみました。
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
https://amzn.to/32W8iRO
ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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