ウチの学校のヴァンパイア少女がちょろいんだが

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彼女の瞳はルビーのように赤い。
それに牙のように尖った犬歯がある。
肌は白くて、ヨーロッパ人みたいな顔立ちで、おまけに日光が苦手らしい。
「なぁ、お前ってやっぱり吸血…」
「誰が吸血鬼ですって?私は吸血鬼でもヴァンパイアでもありません!」
「そうなん?」
「だって、吸血鬼が人間のふりして学校に通っているなんて事あるわけないじゃん!」
「あ、うん」
僕は手をぽんと叩いた。
「そういえばさ、この前爺ちゃんの葬儀のときに、母ちゃん間違えて棺桶2つ注文しちゃったんだよね。だから今1個、余ってるんだ」
「え、新しい棺桶が?」
彼女の目がキラキラ。
「あ、あとさ、爺ちゃん用に買った輸血パックも使わないまま爺ちゃん死んじゃってさ、それも余ってるだよね」
「え、人間の輸血パックが?」
彼女はごくりと生唾を飲み込んだ。
「全然関係ないけどさー、今日学校終わったら俺んち遊びに来る?」
「絶対行くー!!!」
その他
公開:21/07/01 21:20

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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