持ち帰り専門店

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「船長!積み込み完了しました!」
部下の報告に俺は銃を下ろす。目の前の宇宙人は地球人の俺でも分かるくらいにホッとしている。
「感謝しろよ。俺様が持って帰って有効活用してやるんだからな」
俺達は海賊のように宇宙人から金品を巻き上げた。
「また来るからな。次はもっと用意しておけよ」
そう言い残し、宇宙船に乗り込むと地球へ舵を取る。チョロい仕事だ。
原始人のような奴らに技術の差を見せつけ、従わせる。こんなに気持ちのいい仕事はない。
これからもあの星から金品を巻き上げてやるぜ!

『…帰ったようだな』
ホッとする私に仲間が詰め寄った。
『おいお前!いくら何でもやりすぎだろう!あの演技、思わず笑いそうになったじゃないか!』
『そう言うな。あの宇宙人、今回も騙されただろう。そして我々の出したゴミを自慢げに持ち帰ってくれた。便利な持ち帰り専門店だよ』
『これからも彼らにはこの星のゴミを持ち帰って貰おう』
SF
公開:21/06/25 20:59

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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