デマ対策基本法

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 個人の発信力が強くなるにつれて、根拠のないデマの発信が増えてきた。そのため、デマを減らすために「デマ対策基本法」が制定された。
 国や個人の生活を揺るがすような重大な情報に対し、根拠が提示されない場合はデマとして認定され、処罰することが可能な法律である。この法律が制定されると、多くのデマ情報が自主的に削除された。削除されても残っているものも、管理者の手によって削除されていく。
 デマはかなり減ったが、それでもデマを言い続ける人がいた。彼らは根拠のないことを発信して人々を混乱させる。だが、根拠が示されないのでデマ認定をされ、処罰されることになる。

 処罰といっても、逮捕されたり監禁されたりされるわけではない。ただ、デマを言った個人の、根拠のないデマを延々と発信され続けられるだけである。
その他
公開:21/06/26 09:35

フィーカス

短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。

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