ヒミツの宴会

0
1

夜中にふっと目が覚めて。
お水が飲みたくなったので、台所へ行ったんだ。すると、居間の方が明るくて、夜中なのに騒がしくて。

「お母さんまだ起きてるの?近所迷惑だよ」

そう言って、居間の扉を開けたら。

「やぁやぁ、この時代はいいなぁ。冷たい白い箱を開けただけで美味い飯や酒が食べ放題飲み放題!」
「オマケにこの黒い箱の中では小さい人間達が何やら面白いことをしておるな!いや何が面白いかはわからんが、それが面白い!!」
「うはははははは!!飲めや歌えや宴会じゃあ!」

「…………マジで?」

本やテレビで見た事がある、所謂妖怪というやつらだ。やつらが私の家で勝手に宴会を開いている。

「………いや、夢でしょうよ」

眠かったのもあって、考えるのをやめた私は、そのまま部屋に戻った。



翌朝、散らかった居間でお母さんとお父さんが喧嘩していたけど知らないフリをしておいた。
ホラー
公開:21/06/21 10:24

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容