新たな判決基準

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過去、裁判では”有罪”と”無罪”、この二つの判決しか採用されていなかった。
有と無だけでは極端すぎる。これでは裁けるものも裁けない。もっと選択肢を増やすべきだ。そこで追加されたのが”問題有”と”問題無”である。
よく考えてほしい。
「刃物で刺したが殺意はなかった」
「車で撥ねたが殺すつもりはなかった」
「首を絞めたが死ぬとは思わなかった」
うん。殺意なしにその考えは、どう考えても問題だろう。だからこそ、この判決が生まれた。
有罪無罪以前にその考えを何とかしないといけない。”問題有”と判決を下された者は矯正施設へと入れられる。有罪無罪を決める前に、その心根と思考を”問題無”へと戻さなければならない。
その過程と施設の生活に”問題有”とよく言われるが、問題有者がそれを叫んでもなぁ…まあ、”問題無”になった上で罪を償い、釈放されたら話を聞くよ。
SF
公開:21/06/23 20:49
更新:21/06/24 20:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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