ギッタンバッタン

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日曜日。
たまの休みだ。ゆっくりベッドで横になっていたいが、そうはいかない。
「おとうさん。公園に連れてって。」
保育園に通う3歳の息子が私の上に乗って飛び跳ねている。妻はチラとこちらを見ただけで助けてはくれない。
「わかった公園に行こう。」

息子と妻を車に乗せ、公園に連れて行く。車を止めると、一目散に滑り台に向かって走り出した。登って滑って、何度か繰り返した後、
「おとうさん、次あれがしたい。」
と走り出した。
「おとうさん早くして。」
息子が急かす。
「わかった。ギッタンバッタンしよう。」
息子の反対側に座る。
「ギッタン」「バッタン」
「ギッタン」「バッタン」
「あなた、ギッコンバッコンじゃなかった?」
妻が私に言う。
「ギッタンバッタンだったよ。」
「私はギッコンバッコンだった。」
息子に尋ねてみる。
「これは何?」
「これ?これはシーソーって言うの。」
妻と私は笑った。
青春
公開:21/06/23 13:41
更新:21/06/23 13:43

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