正しさ

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職員室へと向かって歩きながら、私はおっかなびっくりでありました。何せ、心当たりがあるのですもの。
先日、閑談しておりますと、友人が悪口を話始めました。
はじめは不潔だなぁと敬遠しておりましたのに、気が付くと、ついうっかり、私も悪口を言っておりました。ひどく後悔致しました、ですから罰を施したのです。
それで帳消しであったはずですのに。
頬をさすり、考えを巡らせておりますと職員室についていました。
「何故あんな事をしたのですか?」
「ごめんなさい先生。悪口を言うつもりは無かったんです」
「暴力にでた事を叱っているのです。悪口は人間関係がある以上仕方ありませんが暴力はいけませんね」
「自分にもやりました」
「関係ありません」
私でしょうか、世の中でしょうか、歪んでいるのは。私には茄子の様に歪んで見えます。
「どこを見ているのですか、真面目にしなさい」
頬をじっと見つめ、狙いを定めておりました。
公開:21/06/20 13:21

太郎犬( 日本 )

読書量も文章力も想像力もまだまだですが、ちょっとずつ投稿していきます。
コメントいただけると嬉しいです。
 

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