煙草～春風～

私が煙草を吸う時は、いつもなにかが起きる

親との喧嘩、仕事のミス、友達との喧嘩
悪いことばかりかと思えば良いこともあって、恋の成就、会社での出世、新しい出会いなど

今日は何が起きるんだろう
そう思いながら煙草に火をつけた

しばらくして恋人が来た
いつも通りに過ごしていた
でも些細な事で喧嘩をした

お互いに怒りが収まらなかった

「もう別れよ」恋人がそう言い残して
部屋を出ていった

部屋の中は静まり返った。
外からウグイスの鳴き声が微かに聞こえた

私はなにも寂しくなかった
椅子に座り煙草を1本取り火を付けた

息を吐くと煙が出てきた
それと同時に涙がこぼれた