中毒走馬灯

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上から下に流れていくTwitterの画面、一度閉じてはまた開き、また閉じては開き。


「悪気はなかったんだ。」


止めどなく再生されるYouTubeの画面。2.3分観て次の動画、2.3分観て次の動画。スクロールされる『あなたへのおすすめ』


「君の一番の思い出を流すことになっててね。」


画面の中で繰り返される銃撃戦。倒されても倒されても、ボタンを押して復活。深夜2時、投げ捨てられるコントローラー。


「怒らないでよ。もっと楽しいことがあるんなら、すればよかったのに」


そう言うと、神様は少し申し訳なさそうにして、僕の走馬灯を流すのをやめた。

死んでいく人々に神様が観せる走馬灯。

どんな景色が観られるのか期待したけど、流れたのは全てモニター越しの世界だった。

父さん、母さん、友達の顔はどこに。

生きていたとき、僕は何を見ていたのか。
ファンタジー
公開:21/06/17 15:06

リンムー( 東京 )

大学生
お願いします。

 

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