新故事・新慣用句(その10)

0
1

人間万事、裁縫が旨

【意味】
大事を成すには、生活様式の基本が大事であることの教え。
「世界初五大陸最高峰登頂」「北極犬ぞり横断1万2千キロ」など数々の偉業を成し遂げた植村直己氏は、奥様より裁縫が旨かったそうだ。元々背の低い氏(公表身長163㎝)は、外国人仕様の大柄防寒衣を自身の身の丈に合うよう手直ししたからだ。また彼の凄いところは、その殆どが単独行。北極横断中、犬ぞりを引く犬の足の凍傷を防ぐ為、途中自分の衣類を剥ぎとり、犬用靴下を作り履かせたことは有名な話。単独行と雖も共に戦っている同士、犬達を慮っている事は、彼の人間性を如実に表す。だからこそ社会的な落ちこぼれでも数々の偉業を達成できたのだろう。
以上から大事を成すには老若男女問わず、裁縫の様な基本が大事である事を暗に諭している。

【例文】
冒険家「植村直己」は人間万事、裁縫が旨、だからこそ一人でも偉業を成し遂げられたのだね。
 
その他
公開:21/06/13 05:55
植村直己冒険館

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容