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「にしても、蒼猫さんてこういう顔をしてたんですね」
不貞腐れる主人を見てか、トトが話題を変えた。
秘密主義を通しているとこの怪盗が素顔を晒したとして、レビューサイトでも話題にはなっていた。
フードで隠れていたその顔は、ボサボサの青髪で目元まで覆われており、鼻の周りにはそばかすが浮いていた。
「何と言うか…」
「冴えない顔よね」
容赦ないお師匠。
「ちょっと、ご家族の前で…」
「別にいい」
素っ気なく言う主人。それはあくまで蒼猫の素顔であって、兄の素顔ではないからな。しかし、なぜ兄君はあのような顔をかぶっているのか?
「それで、その後迷宮で何があったんですか」
本題に戻った。
この先に、トトが求める真実がある。
主人が躊躇いながらも、お師匠の視線に急かされ口を開いた。
「距離を詰めては離される攻防が続く内に、見物者もいない場所まで辿り着いた…」
今思えば、招かれるままにな。
不貞腐れる主人を見てか、トトが話題を変えた。
秘密主義を通しているとこの怪盗が素顔を晒したとして、レビューサイトでも話題にはなっていた。
フードで隠れていたその顔は、ボサボサの青髪で目元まで覆われており、鼻の周りにはそばかすが浮いていた。
「何と言うか…」
「冴えない顔よね」
容赦ないお師匠。
「ちょっと、ご家族の前で…」
「別にいい」
素っ気なく言う主人。それはあくまで蒼猫の素顔であって、兄の素顔ではないからな。しかし、なぜ兄君はあのような顔をかぶっているのか?
「それで、その後迷宮で何があったんですか」
本題に戻った。
この先に、トトが求める真実がある。
主人が躊躇いながらも、お師匠の視線に急かされ口を開いた。
「距離を詰めては離される攻防が続く内に、見物者もいない場所まで辿り着いた…」
今思えば、招かれるままにな。
ファンタジー
公開:21/06/08 21:47
連載
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怪盗
探偵
犬
猫
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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