Ⅰ.056 ペルビエの攻防~写真~

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「これは、その時の写真なのね」
 お師匠が端末にトトの記事を出していた。小路の奥へと入り込む怪盗を追う主人とわたしの姿が見事に収められている。
「かっこに写真ですね」
「わん」
 そう思うだろミスコさん。
「ありがとうございます」
「でも、一番反響があったのはこっちみたいね」
 と、別の画像を映すとトトと主人の顔が一気に曇った。
 それは、蒼猫と見知らぬ少年が大写しになったもので、角度的に見て奴による自撮りだ。
「それですか…」
「これ撮ったのって、あんたから逃げてる最中よね」
「チッ」
「わん」
 その通り。しかも、迫る我々の目の前でだ。見事に余裕をかまされた訳だ。
「ファンかしらねこの子。照れちゃってるけど嬉しそう」
 ちなみに、投稿したのはその少年の家族のようだった。
「プロの精神ね。あなたも見習いなさい」
「はい」
 そんな余裕あるか。とでも言いたげな主人だったが、何とかこらえた。
ファンタジー
公開:21/06/08 20:33
連載 ファンタジー 怪盗 探偵

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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