風船館
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遊園地で家族とはぐれた私が見つけたそこは、小さな小屋のようだった。スタッフがいるかな?と思って小屋の中へ入る。
小屋の中は、たくさんの真っ赤な風船でいっぱいだった。小屋の中を進んでいると、奥からパン、パンと音がする。
一番奥の部屋に辿り着くと、ピエロがただひたすら風船を割っていた。
「あの、すみません。スタッフの方ですか」
「…?ああ、迷子だね」
「はい。家族とはぐれちゃって」
「悪いけど、僕はスタッフじゃないよ。早く出て行って」
「はぁ」
そう言いながら、ピエロは風船を割り続けている。ふと気になって、聞いてみた。
「何で風船を割ってるんですか」
「決まりだから」
「変な決まりですね」
「仕方ないよねぇ。僕はこれを1000個割った後、今度は1500個風船を作らなきゃいけないんだよ」
「へぇ」
「ほら、仕事の邪魔だから、行った行った」
アレが一体何だったのか、今もよく分かっていない。
小屋の中は、たくさんの真っ赤な風船でいっぱいだった。小屋の中を進んでいると、奥からパン、パンと音がする。
一番奥の部屋に辿り着くと、ピエロがただひたすら風船を割っていた。
「あの、すみません。スタッフの方ですか」
「…?ああ、迷子だね」
「はい。家族とはぐれちゃって」
「悪いけど、僕はスタッフじゃないよ。早く出て行って」
「はぁ」
そう言いながら、ピエロは風船を割り続けている。ふと気になって、聞いてみた。
「何で風船を割ってるんですか」
「決まりだから」
「変な決まりですね」
「仕方ないよねぇ。僕はこれを1000個割った後、今度は1500個風船を作らなきゃいけないんだよ」
「へぇ」
「ほら、仕事の邪魔だから、行った行った」
アレが一体何だったのか、今もよく分かっていない。
その他
公開:21/06/06 10:41
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