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子供の頃、神社が遊び場だった…
ランドセルを家の玄関に放り込み駆け足で神社へ。
大人の背丈ほどの石柱の垣根の内側から、親友のシゲが手を振っていた。
僕は正面から鳥居をくぐり境内へ。
「あれ?シゲ?どこ?」
「こっちだよ」
シゲは、いつの間にか垣根の外側に居た。
「え?」
僕は逆戻りをして垣根の外へ出た。
すると、今度は垣根の内側でシゲが手を振っていた。
「あははは」
「どういうこと?!」
「柱の間を通り抜けたのさ」
「こんなに狭いのに?」
「端から数えて13番目の柱と柱の間、ここだけが広いんだよ」
「へえー何で分かったの?」
「全部の間を試したからね」
と言って、まず体を通し、ちょっと引っかかるおデコをくりっとひねり、シゲは垣根を抜け出て来た。
僕らは『神様の勝手口』と名付けて、そこから境内へ出入りした。
あの頃のシゲと僕は、いつもおデコにかすり傷があった。
ランドセルを家の玄関に放り込み駆け足で神社へ。
大人の背丈ほどの石柱の垣根の内側から、親友のシゲが手を振っていた。
僕は正面から鳥居をくぐり境内へ。
「あれ?シゲ?どこ?」
「こっちだよ」
シゲは、いつの間にか垣根の外側に居た。
「え?」
僕は逆戻りをして垣根の外へ出た。
すると、今度は垣根の内側でシゲが手を振っていた。
「あははは」
「どういうこと?!」
「柱の間を通り抜けたのさ」
「こんなに狭いのに?」
「端から数えて13番目の柱と柱の間、ここだけが広いんだよ」
「へえー何で分かったの?」
「全部の間を試したからね」
と言って、まず体を通し、ちょっと引っかかるおデコをくりっとひねり、シゲは垣根を抜け出て来た。
僕らは『神様の勝手口』と名付けて、そこから境内へ出入りした。
あの頃のシゲと僕は、いつもおデコにかすり傷があった。
その他
公開:21/06/07 08:04
更新:22/07/19 09:48
更新:22/07/19 09:48
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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