定例謝罪会見

C社は独創的な発想で数々のイノベーションを起こし大企業へと急成長した。
そのC社が会見するとあって多数記者が集まった。
「今後『定例謝罪会見』として年初にまとめて謝罪する形を取る事を発表させていただきます」
CEOの言葉に静まり返る。
「今年度、起こしてしまう不祥事の件。誠に申し訳ありませんでした」
幹部が立ち上がり一斉に頭を下げる。条件反射で数発のフラッシュが光る。
「あの…全く理解できないのですが」ある記者が声を上げた。
「今後何か不祥事があれば速やかに原因と対応について文面、動画配信の形でお伝えいたします。もし何も不祥事がなければ来季の定例謝罪会見時に前年度の撤回と新たな謝罪をしたいと思います」
「それで消費者が納得するでしょうか？」
「不祥事の度合いを鑑みて足りないと判断した時は別途会見を開きたいと思います」

消費者の反感を買い株価が大暴落し
すぐさま謝罪会見を開く事となった。