惑星探査
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ある惑星の探査に当たった宇宙飛行士の一人が、上官に報告を行っていた。
「ふむ、酸素濃度、気候ともに地球とほぼ同じ。放射能反応もなし。先住民の見た目も、舌が三枚ある以外は種族問わず人間とよく似ている…と。それでそいつらの気質は?」
上官がコンピューターに軍部に向けた報告書を打ち込みながら尋ねた。
「はっ、彼らは極めて温厚です。嘘は決してつかず、暴力や差別を嫌い、互いの生態を尊重し、体色関係なく協力し合う、自然をこよなく愛する生物です」
部下の証言を聞き、上官は目を細めた。
「なんだ、ますます我々アメリカ人とそっくりじゃないか。文明水準は?」
「インディアンの文化と非常に似ています」
それを聞き、上官は手を叩いて喜んだ。
「すばらしい! この様子なら簡単に入植を進められそうだな。すぐにでも軍を派遣して手立てを打とう。ロシアや中国に先を越される前に、あの星を我々の勢力圏に引き込むのだ」
「ふむ、酸素濃度、気候ともに地球とほぼ同じ。放射能反応もなし。先住民の見た目も、舌が三枚ある以外は種族問わず人間とよく似ている…と。それでそいつらの気質は?」
上官がコンピューターに軍部に向けた報告書を打ち込みながら尋ねた。
「はっ、彼らは極めて温厚です。嘘は決してつかず、暴力や差別を嫌い、互いの生態を尊重し、体色関係なく協力し合う、自然をこよなく愛する生物です」
部下の証言を聞き、上官は目を細めた。
「なんだ、ますます我々アメリカ人とそっくりじゃないか。文明水準は?」
「インディアンの文化と非常に似ています」
それを聞き、上官は手を叩いて喜んだ。
「すばらしい! この様子なら簡単に入植を進められそうだな。すぐにでも軍を派遣して手立てを打とう。ロシアや中国に先を越される前に、あの星を我々の勢力圏に引き込むのだ」
SF
公開:21/03/13 12:30
アカイナツではなくアカイカです。
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