三代目

4
3

先代、先先代も奴に殺られた。
俺が必ず仇をとってやるぜ!

奴は普段は物静かな物書きみてぇだが、突然やばくなっちまうらしい。
殺られ方があまりにも無惨だった。
元の形がねぇんだ。粉々にしゴミと一緒に始末してやがる。
証拠は残してねぇが、おそらくサツは奴も俺もマークしてる筈だ。迂闊には動けねえ。そうだ、ヒットマンっていう手があるな。

ー早速、ヒットマンで検索した。秘密厳守、低価格、跡形も残さず始末します!「安楽しようかい」ー

ヒットマンもネット注文の時代か。
あとはタップするだけ。あれ!タップできねー。なんだーこらぁ!
人の気配だ、俺は平然を装った。

「さて仕事始めるかな。おやなんだ、この画面?ヒットマン検索のページじゃないか。おーUber hitman募集の広告まである。結構いいアイディアくれるじゃないか。三台目スマホよ。お前は粉々にならんでもすみそうだな」
ミステリー・推理
公開:21/03/13 16:23
三代目 報復 スマホ 小説家 破壊

安楽人

ずふの素人ですが、物書きに興味を持ってしまい、
2021.1月からはじめました。
身近にあった出来事をヒントに書いています。
書くことがこんな面白いとは!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容