#199 夜の国(百景49番)

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かがり火の側にいる旅人の隣に座る。
旅人は星を眺めながら、
「私は夜が明けたらこの国を去ろうと思います」と告げた。
あんなにも朝が恋しかったのに、
こんなにも夜が明けてほしくないと思ったのは初めてだ。
朝のない国で生まれて生きることができたのなら、
別れの夜明けなんて知らなかったのに。
その他
公開:21/04/05 16:00
ツイノベ 140字小説 超短編 百人一首

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
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