#181 夜明けの逃避(百景31番)

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家出した君を泊めた次の日の朝、雪が街を彩っていた。
コートを羽織った君が白い地面に一歩踏み出すとき、
一瞬だけ躊躇する姿が嫌いだった。
最寄り駅まで送った帰り、店先のシャッターが開いていく。
なぜか、中を見てはいけない気がした。
それは、僕の後ろめたさだったのかもしれない。
その他
公開:21/04/02 13:00
ツイノベ 140字小説 超短編 百人一首

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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