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五歳になる娘を連れて妻の墓参りへ訪れる。
出産してすぐに亡くなった妻を、娘は何も覚えていないだろう。
照れた顔が紅葉のように染まることも、
頭を撫でる手が秋風のせせらぎのように感じることも。
せめて、娘が大きくなるまで妻が生きていてくれたら。
静かに、秋は去ろうとしていた。
出産してすぐに亡くなった妻を、娘は何も覚えていないだろう。
照れた顔が紅葉のように染まることも、
頭を撫でる手が秋風のせせらぎのように感じることも。
せめて、娘が大きくなるまで妻が生きていてくれたら。
静かに、秋は去ろうとしていた。
青春
公開:21/04/01 13:00
ツイノベ
140字小説
超短編
百人一首
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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