取り留めもない終了
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全ての物語に終止符があるようにその男の人生にも正に終わりが来ようとしていた。
中学二年生の夏休みの終わり彼は学校へと登校することも出来ないままに早くも自分のあり方を決めてしまう。
もう戻ることはできない。
旅に出た彼は、帰ってくる港も持たずに嵐の中を突き進む船のように身寄りもなく上京した。彼の肩には何のしがらみも乗っていなかった。
ただ男一匹、決然とあれと自分に命じながらどんな困難にも耐え忍ぶことが出来た。
しかし、最期に彼は気づいてしまった。自分がどうしようもなく愚かな道を歩んでいた事に。
もう決して帰ることが出来ない。
あの夏のあの日に。皆の元へと帰る事の出来なかった自分。ほんの些細なことが原因で二度と戻る事が出来ない道を彼自身が作ってしまったのだ。
人生には二度の過ちがある。一つは夢を見間違える過ち、もう一つは人としての尊厳を捨ててしまう過ち。
唯一つ言える事はこれで終了。
中学二年生の夏休みの終わり彼は学校へと登校することも出来ないままに早くも自分のあり方を決めてしまう。
もう戻ることはできない。
旅に出た彼は、帰ってくる港も持たずに嵐の中を突き進む船のように身寄りもなく上京した。彼の肩には何のしがらみも乗っていなかった。
ただ男一匹、決然とあれと自分に命じながらどんな困難にも耐え忍ぶことが出来た。
しかし、最期に彼は気づいてしまった。自分がどうしようもなく愚かな道を歩んでいた事に。
もう決して帰ることが出来ない。
あの夏のあの日に。皆の元へと帰る事の出来なかった自分。ほんの些細なことが原因で二度と戻る事が出来ない道を彼自身が作ってしまったのだ。
人生には二度の過ちがある。一つは夢を見間違える過ち、もう一つは人としての尊厳を捨ててしまう過ち。
唯一つ言える事はこれで終了。
公開:21/03/11 07:00
執筆のリハビリがてらに、書いております。
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