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 今私は、海沿いの道路を車で走っている。フロントドアガラスからは潮風が吹き抜けていく。自然と明るい気持ちになった。
「このままドライブしましょうよ」
そういうと、彼は言った。
「早く家に帰らせろ」
 助手席に乗っている彼は、ギャンブルが大好き。今日もパチンコの帰りらしく、機嫌が悪い。
 仕方がない、この人も。
 
 彼女は、錆びついた橋の上で止まった。そして車から降り、橋から飛び降りた。
 彼はその光景を見て、固まった。少し経った後、彼は車から降り、橋の下を覗く。
 しかしそこには、奥から手前へと流れる川と、苔がびっしりと生えた大岩があるだけだった。
 彼は一旦車に戻ろうと思い後ろを振り返ると、何者かに強く肩を押された。するとその瞬間、宙に体が浮き、落下した。

 翌日に彼女は再びこの場所を訪れた。
「よく育っているわね、後もう少しだわ」
 
 

 
 
 
 
 
 
その他
公開:21/03/11 13:32

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