#154 雪融け水(百景 4番)

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哀しいことや辛いことがあると、私は決まって海岸へ向かう。
どうしてだろう。おだやかな心で眺める海より、
ボロボロでズクズクになった心で眺める海の方が、
やけに澄んで見えた。
遠くの山に目を向けると雪がしんしんと降り続く。
その雪溶け水が海に流れて、私の足下を優しく濡らした。
青春
公開:21/03/27 16:00
ツイノベ 140字小説 超短編 百人一首

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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