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私が社会人になってから三年が経った。
家を出て、ベランダの物干し竿を眺める。
夏になると干されていた白い制服が、
私を見送ることはもうなくなった。
代わりに、黒いスーツ姿が記憶の中の白い制服をより映えさせる。
蝉が鳴く。
季節にも、私にも、いつのまにか春が過ぎてしまっていた。
家を出て、ベランダの物干し竿を眺める。
夏になると干されていた白い制服が、
私を見送ることはもうなくなった。
代わりに、黒いスーツ姿が記憶の中の白い制服をより映えさせる。
蝉が鳴く。
季節にも、私にも、いつのまにか春が過ぎてしまっていた。
公開:21/03/27 14:00
ツイノベ
140字小説
超短編
百人一首
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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