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紅葉が流れるあぜ道で、私は飼い主様を待っています。
「冬を越えて、春を過ぎるころには戻ってくるからね」と言って、
仮小屋を作ってくれました。
草の網目が荒いので夜露が染み込むばかりです。
何年経ったでしょうか。飼い主様はまだ迎えに訪れません。
私の毛は涙で濡れるばかりです。
「冬を越えて、春を過ぎるころには戻ってくるからね」と言って、
仮小屋を作ってくれました。
草の網目が荒いので夜露が染み込むばかりです。
何年経ったでしょうか。飼い主様はまだ迎えに訪れません。
私の毛は涙で濡れるばかりです。
その他
公開:21/03/27 13:00
ツイノベ
140字小説
超短編
百人一首
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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