#149 代々木公園

2
1

冬になると、彼女と訪れた公園を思い出す。
水の流れない噴水の絵を描いていた左手には、
いくつもの吐きダコが滲んでいた。
そっと写真を撮ったことに気づいた彼女は、
なぜか哀しそうに見えた。
今頃、君は、あの公園で泣いていて。
今頃、渡り鳥も、あの公園で鳴いているのかもしれない。
恋愛
公開:21/03/26 16:00
ツイノベ 140字小説 超短編

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容