会員制ピンク

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『あんた、いい色だねぇ!』
江戸っ子口調が呼び止めたのは、産まれたての鼠だった。
『そういうあなたこそ!いい色!』
江戸っ子はピンクの襦袢と着物。酒気を帯びた頬。
『てやんでぇ!照れちまうぜ!』

わいのわいのと盛り上がる店内。
どこもかしこもピンク。
飲食物だってマシュマロ、ソフトクリーム、いちごジュースや桜ラテ。
あそこの貴婦人はピンクの宝石ばかりつけているし、座ってるお嬢さんはピンクのロリータ。
どの客人も目の前のピンクを褒めている。

トントン

新しい客人が到着した。
1番近い鼠がドアを開けた。
『ややぁ…』
江戸っ子が行く。
『おめぇさんは、なんていうか…』
世話焼き貴婦人がすっとんできた。
『ええっと…』
おずおずとロリータ。
『まぁ…』

そこにマスターの桜の木がやってきた。
『どうぞおかえりください』
閉じられたドアを見て、全員安堵した。

『まさか天狗が来るなんて』
ファンタジー
公開:21/03/09 00:10
ピンク 天狗 会員制

雨森れに( 東京 )

色合いの綺麗な物語を紡ぎたい。
シーンごと切り取られた刹那。
不思議、恋愛、ファンタジー、怪談、純猥談などをチラホラと。
中身はお酒が好きなアグレッシブ。

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Radiotalk: https://radiotalk.jp/program/61359

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