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カップ焼きそばにお湯を注いでからの三分間を、
お気に入りの文庫本を読みながら待つ。
昔から湯切りが下手な私の代わりに、彼がお湯を流してくれる。
「あ」
「なに?」
「かやく入れるの忘れた」
「いいよ。僕は野菜が嫌いだから」
なんて笑って。一つのカップ焼きそばを二人で分け合った。
お気に入りの文庫本を読みながら待つ。
昔から湯切りが下手な私の代わりに、彼がお湯を流してくれる。
「あ」
「なに?」
「かやく入れるの忘れた」
「いいよ。僕は野菜が嫌いだから」
なんて笑って。一つのカップ焼きそばを二人で分け合った。
青春
公開:21/03/21 16:00
ツイノベ
140字小説
超短編
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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