#117 花の髪留め

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彼女が花の髪留めを羨ましそうに眺めていた。
「プレゼントしてあげるよ」と言ったら、
彼女は「私には似合わないから」と拒む。
黒くて、とても長い髪の毛が揺れていた。遠い昔の話だ。
入院している彼女の元を訪れる。
病床に伏せる君には似合わぬ、花の髪留めがバッグの中で泣いていた。
恋愛
公開:21/03/20 14:00
更新:21/03/07 12:14
ツイノベ 140字小説 超短編

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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