お遊び雨降り

我が家の上だけ中心に雨が降っている、4-50m先は晴れてるぞ。一体何だ、良く見ると頭上の雲から下を覗いている子供がいる。あいつ大きなジョウロを持って、水を撒いてる。まるで漫画みたいだが、一体何をするつもりだろうか？

こちらを見てはニッと笑ったので、私は両手を大きく上げて、向こうへ行けと身振り手振りででシッシッと追い払うふりをしたが、ニコニコとして居据わっている。

そこへ上空の向こうから、また別の雲が来て「何を遊んでいるの、早く戻って来なさい、昼ご飯ですよ」と言った。
「まだ遊びたいよ、おのオジさんは手を振ってくれてる」と喜んでいる。

そこへ今度は大きな入道雲が現れ、「早く飯にしてくれんか、儂は腹がペコペコなんだ。午後からはあちこちに雨を降らさなければいけないし、雷さんにも参加するように言ってあるから、急ぐんだ」と。
三つの雲の親子は帰って行き、空から我が家にも日がさしてきた。