忘れない

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「無念だったよな」
苦しみ抜いた亡骸を前に涙を零した。
可哀想に、どれだけ怖かっただろう。
どれだけ悔しかっただろう。

「大丈夫。君の苦しみ、僕が覚えていてあげるから」

何も言えぬ口。救いを求められない手。
その手を握り、最後の別れを告げる。

「忘れないよ……君を刺したこの手の感触」
ホラー
公開:21/03/07 06:13

切由 まう

Twitterの140文字で書いたものとSSを持って来ています。(修正する場合もあります)
文字数が少ないので分かりにくかったらすみません。
SF・スペースオペラの長編をなろうで連載中です。
https://ncode.syosetu.com/n2997fc/

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