時友達

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部屋に上がりカーテンを閉めると、私は彼らの方を振り返る。



とまってく?
そう言ったら、
大学の同期たちは、酔った足で私についてきた。

歓迎するよ。まだまだ夜は長いのだから。



「ところで、隣の方は……」
「…彼氏さん……とか…?」
え?笑 いつも、飲み会でもずっと一緒にいたじゃない?
「…ああそっか、そうよね」

そうして、彼と私と同期たちとの楽しい雑談が始まる。



彼と友達になったのは、私が数年ごとに訪れる別れに、耐えられなくなったからだった。

彼には、とまってほしかった。





さあ皆、
とまっていって。
ホラー
公開:21/03/07 00:11
更新:21/03/07 21:10

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