生け贄の羊は
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僕は、みんなの嫌われ者。
僕は一人しかいないから。
みんなと仲良くしたいけど、誰も僕に近付いてくれない。
何かがあると、みんな僕のせいにする。
みんなが口を揃えて、僕のせいだと言う。
ある時衝動的に他の子を傷付けてしまって、僕は他の人達に連れて行かれた。
「やっぱりお前は駄目だ」って。
小さくて狭い檻の中で、凍えながら、震えながらその時を待っている。
そして、その時はやって来た。
彼は、大きな銃を持っていて。
銃口を僕に向けた。
「赤ん坊の時から育ててやって、俺達にも懐いてたから、牧羊犬にできるかと思ったが、やっぱりお前は無理だったな」
パァンと破裂音がして、僕の視界は、暗くなった。
「聞いた?あの音」
「あの狼、やっと死んだね」
羊達はクスクス笑う。
今まで遭遇したことの無い野生の狼の群れが、すぐそこでこちらを見ていることに気が付かないまま。
僕は一人しかいないから。
みんなと仲良くしたいけど、誰も僕に近付いてくれない。
何かがあると、みんな僕のせいにする。
みんなが口を揃えて、僕のせいだと言う。
ある時衝動的に他の子を傷付けてしまって、僕は他の人達に連れて行かれた。
「やっぱりお前は駄目だ」って。
小さくて狭い檻の中で、凍えながら、震えながらその時を待っている。
そして、その時はやって来た。
彼は、大きな銃を持っていて。
銃口を僕に向けた。
「赤ん坊の時から育ててやって、俺達にも懐いてたから、牧羊犬にできるかと思ったが、やっぱりお前は無理だったな」
パァンと破裂音がして、僕の視界は、暗くなった。
「聞いた?あの音」
「あの狼、やっと死んだね」
羊達はクスクス笑う。
今まで遭遇したことの無い野生の狼の群れが、すぐそこでこちらを見ていることに気が付かないまま。
その他
公開:21/03/05 12:37
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