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公園のベンチに笹舟が置かれていた。
そういえば、別れた彼女は笹舟を作るのが上手だった。
笹舟を作っては噴水式の蛇口から水を出して、
少し窪んだ水皿の中でどこにも行けない笹舟を揺らす。
あの日の記憶も君との思い出も、
笹舟と同じでどこにも流れないまま、僕も公園で揺らいでいた。
そういえば、別れた彼女は笹舟を作るのが上手だった。
笹舟を作っては噴水式の蛇口から水を出して、
少し窪んだ水皿の中でどこにも行けない笹舟を揺らす。
あの日の記憶も君との思い出も、
笹舟と同じでどこにも流れないまま、僕も公園で揺らいでいた。
青春
公開:21/03/15 14:00
ツイノベ
140字小説
超短編
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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