#097 少女海月

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白くて大きな満月だった。海に潜りそうなほどの近さで。
「海に月が沈んだら、クラゲになってふよふよ泳ぐんだよ」と、
彼女がけらけら笑っていた。
透き通るような肌の白さは、どこか月の光にも似ていて。
「私も海に沈んで、クラゲになって、行方不明になりたいなぁ」
と、笑っていた。
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公開:21/03/16 14:00
ツイノベ 140字小説 超短編

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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