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古書店の裏通りにいる、金魚屋さんが好きだった。
ライラックの香り。漁り火の光。セルリアンブルーの髪飾り。
淡い初恋だったのかもしれない。
十年経った今でも、何度か裏通りを訪れる。
びいどろ風鈴と絵羽模様の猫だけが笑っていた。
金魚屋さん。あなたはどこかで元気にしていますか。
ライラックの香り。漁り火の光。セルリアンブルーの髪飾り。
淡い初恋だったのかもしれない。
十年経った今でも、何度か裏通りを訪れる。
びいどろ風鈴と絵羽模様の猫だけが笑っていた。
金魚屋さん。あなたはどこかで元気にしていますか。
その他
公開:21/03/11 14:00
ツイノベ
140字小説
超短編
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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