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背中から羽が生えてきた。
私の全てを包み込むように体は羽で覆われる。
飼い猫の桔梗が爪で引っ掻き、微かな痛みが走る。
なぜか涙が溢れて止まらなかった。
涙で濡れた羽が希望にも似た輝きを放つ。
両手を合わせて、小さく祈る。
いつかこの白い羽で、羽ばたく事ができるように、祈った。
私の全てを包み込むように体は羽で覆われる。
飼い猫の桔梗が爪で引っ掻き、微かな痛みが走る。
なぜか涙が溢れて止まらなかった。
涙で濡れた羽が希望にも似た輝きを放つ。
両手を合わせて、小さく祈る。
いつかこの白い羽で、羽ばたく事ができるように、祈った。
その他
公開:21/03/10 14:00
ツイノベ
140字小説
超短編
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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