兄さん

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俺はいわゆる元ヤクザ。色々と怖い思いをしてきたが、これは俺が一番怖い思いをした時の話だ。

俺の先輩にあたる人で、兄さんって呼んでた人がいた。兄さんは暴れん坊で、怒らせると手がつけられない。そんな兄さんが物凄く機嫌が悪い時があった。俺の後輩にあたるヤスの言葉遣いと態度が気に入らないと言った。

「おい、お前。ヤスの言葉遣いと態度。あれはなんや?舐めとんのか?」
「兄さんすみません。きつく叱っときますんで」

兄さんは怒り、車の中でも沈黙が続いてピリピリしている。
そんな兄さんが口を開いた。

「腹減ったな。そろそろ飯時やな」
「そうですね。兄さんは今、何食べたい気分ですか?」
「カレーだ」

俺はカレー屋を調べた。インド人オーナー、本場本格カレー専門店。ここに行く事にした。

インド人の店員がやってきた。
「メニューはこれ。さっさと決めろ」
カタコトの日本語でした。
兄さんの顔が怖かった。
その他
公開:21/03/03 18:05

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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