のんびり行こう
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「のんびり行こう」
ふと思い立って、近所の商店街に入る前の、細い路地に入り込む。
そこにあったのは、小さなお店。自動ドアがウィーンと音を立てて開いて、店員の「いらっしゃいませー」という声が聞こえる。
「何かあるかな…」
のんびりと商品を見ていると、突然怒鳴り声が響いた。
「おいさっさとしろよ!何でこんなに時間が掛かってんだ!」
声のする方を見ると、ガタイの良い男の人がレジにいる店員に向かって怒鳴っていた。この店にはレジが一台しかなく、今はおばあさんがゆっくりと精算をしているところだった。
「コンビニだろうが!早くしろ!!」
「失礼ですが、お客様」
「あ!?」
「当店は『のんびりエンスストア』でございます」
「は!?」
「当店はお客様も店員も、皆が落ち着いてお買い物できる空間です。お急ぎなら他のお店へ」
そう言われた男は私の視線に気付き、慌てて店を出て行った。
ふと思い立って、近所の商店街に入る前の、細い路地に入り込む。
そこにあったのは、小さなお店。自動ドアがウィーンと音を立てて開いて、店員の「いらっしゃいませー」という声が聞こえる。
「何かあるかな…」
のんびりと商品を見ていると、突然怒鳴り声が響いた。
「おいさっさとしろよ!何でこんなに時間が掛かってんだ!」
声のする方を見ると、ガタイの良い男の人がレジにいる店員に向かって怒鳴っていた。この店にはレジが一台しかなく、今はおばあさんがゆっくりと精算をしているところだった。
「コンビニだろうが!早くしろ!!」
「失礼ですが、お客様」
「あ!?」
「当店は『のんびりエンスストア』でございます」
「は!?」
「当店はお客様も店員も、皆が落ち着いてお買い物できる空間です。お急ぎなら他のお店へ」
そう言われた男は私の視線に気付き、慌てて店を出て行った。
その他
公開:21/03/03 09:35
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