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金目の物を探して、もう誰も住んでいない古い洋館に忍び込んだ。
広間に入ると美しい装飾が施された大きな縦長の鏡が目に付き、近付いてみると、鏡の中心部分に長い綱が繋がっている。
なんとも変わったデザインだ。もしかしたら高級な美術品かもしれない。そんなことを考えながら男は綱を両手で掴んだ。
鏡の中に映った自分を見ると、まるで自分自身と綱引きをしているかのようだ。
次の瞬間、鏡越しに見知らぬ男女が男の後ろで次々と綱を掴み始めたのが見えた。
驚いて振り返ったが、男の後ろには誰もいない。気味が悪くなって綱を手放そうとしたが、綱が手から離れない。
男が慌てていると、鏡の中の人々が一斉に綱を引っ張り始めた。鏡の中の自分も一緒に綱を引っ張っている。
手に持った綱が引っ張られ、徐々に体が鏡に向かって引きずられていく。必死に踏ん張り綱を引っ張ったが、あっという間に鏡にぶつかり、そのまま鏡の中に引き込まれた。
広間に入ると美しい装飾が施された大きな縦長の鏡が目に付き、近付いてみると、鏡の中心部分に長い綱が繋がっている。
なんとも変わったデザインだ。もしかしたら高級な美術品かもしれない。そんなことを考えながら男は綱を両手で掴んだ。
鏡の中に映った自分を見ると、まるで自分自身と綱引きをしているかのようだ。
次の瞬間、鏡越しに見知らぬ男女が男の後ろで次々と綱を掴み始めたのが見えた。
驚いて振り返ったが、男の後ろには誰もいない。気味が悪くなって綱を手放そうとしたが、綱が手から離れない。
男が慌てていると、鏡の中の人々が一斉に綱を引っ張り始めた。鏡の中の自分も一緒に綱を引っ張っている。
手に持った綱が引っ張られ、徐々に体が鏡に向かって引きずられていく。必死に踏ん張り綱を引っ張ったが、あっという間に鏡にぶつかり、そのまま鏡の中に引き込まれた。
ホラー
公開:21/03/02 21:09
大学生
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