#028 誘蛾灯にさよならを

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誘蛾灯を仰いで眺める。チカチカと明滅を繰り返す感覚に合わせて、
羽虫達がブブブと音を立てて飛び回る。
やがて、光が消えるのと同時に、一匹の我が足下に落ちた。
私はそれを掬って、口の中身に含む。
ゆっくりと噛むと、わずかな粘り気と苦みが広がった。
また違う誘蛾灯を探さないと。
ファンタジー
公開:21/03/02 15:00
ツイノベ 140字小説 超短編

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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