思い出のクレーンゲーム

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一回100円。思い出のクレーンゲーム。
そう書かれていたクレーンゲームを見つけた。景品としてディスプレイに入っていたのは、鍵だった。
どうやら鍵を取ったら、横にある扉を開けて景品と交換してくれるタイプの物らしい。でも何が貰えるかは、分からない。僕は、なんとなく思い出のクレーンゲームをやってみる事にした。

僕はクレーンゲームは結構得意だ。狙いを定めてアームを横と奥行きの位置でピタリと止めてボタンを離す。
アームが下降して鍵を掴む。
そのまま取り出し口に落ちて、簡単にカギをゲットした。

早速鍵を扉に差し込んで開けた。

すると頭が真っ白になった。

「さとし、ほらこれ」

小さい頃、おばあちゃんにあやとりを教えてもらったシーンがフラッシュバックしてきた。

どうやらこの鍵は、その人の思い出を蘇らせてくれるクレーンゲームだったのだ。

僕は今でも時々、この思い出のクレーンゲームをやりにくる。
ファンタジー
公開:21/03/02 12:15

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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