虹食

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2時でなくても。アタシは虹が食べたい。そんな衝動にかられたのはいつからだろうか。雨上がりの青空に虹がかかっている。なんて美しい虹だろう。虹の端はどこだろう。捕まえることができたなら。食べてしまいたい。手で掴もうとしても掴めない。邪念が虹に気づかれてしまうからなのだ。
「っておっちゃん虹食べとるやないかーい」
「あーうまいうまいおいしかった」
「ひとくちでええねん。虹食べさせてーな」
「あかんねん自分で捕まえたものしか食べられんのや。こーゆーもんはな自分で捕まえて食べなおもろないっちゅーことやろな」
「ほな捕まえ方教えてーな」
「直接触れようとせんで、この箸つかってみーや」
捕まえた!これが本物の虹の味というものか。なんともいえない味がする。美味しい!
「っしゃ!次は月虹食べてみよか!」
「せやな!」
ファンタジー
公開:21/02/28 20:13
更新:21/05/09 22:07
rainbow 不思議

前虎( https://mobile.twitter.com/mae10ra )

はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します。
「小説家になろう」さんにも掲載中です☆

 

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