直観を磨く

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人生を考え先ず、己を磨かなければと思った。
家の中では家人が床を磨き、靴を磨いている。私も窓硝子を磨かないと又叱られるなと思った。拭く布ないかなと聞けば、
即どうしたの、頭でも磨くの?それ以上に光っても蝿が滑り落ちるだけだよと言う。
ではおしゃれセンスでも磨くかと、ファッション誌を買ってきて眺めていた。すると何を今更、裸でなければ何を着ていても良いわよと。
昔読んだ「直観を磨くもの 小林秀雄対話集」を思い出し、読み直してみる。
文学だけでなく科学,絵画,音楽と各分野の第一人者との対談集だ。単に知っている、好きだ嫌いだではなく,自分なりの直観を養う。それを言語化したり、しようとし、関心の無い事にも豊かな知識を持ち、その関心の広がりで知識が知識を呼ぶ。

小林秀雄氏の人間味が見えてくる、正しく直観を磨く姿勢だ、正にこれだと思った。
隣ではすでに猫が爪を磨いている。私は取り敢えず歯を磨こう!
その他
公開:21/03/01 13:40

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