探偵たちの秘密

8
3

探偵とその助手は事件の関係者を集めて事件を解明していた。概要はこの家の主が密室で殺され、部屋の金庫から札束が盗まれた…というミステリーによくある設定の事件だ。明らかにした犯人が逃げようとしたその時、タイミング良く警部とその部下と、その他大勢がドアを開けてなだれ込んできた。

「いやぁ、今回も大活躍ですな」
ガッハッハ!と笑いながら探偵の肩を気安く叩く。
「で、盗まれた金は?」と部下が尋ねた。
「それを自供させるのさ」と警部は言って「いつも犯人逮捕の手柄を奪って悪いねぇ」と探偵に向き直る。探偵は微笑んで首を振った。

帰り道、助手が探偵に言った。
「今回も上手くやりましたね」
「ええ。事件そのものは簡単でした」
「犯人は金のありかを自供するでしょうか?」
「そこは上手くやってますから心配いりませんよ」
「それにしても…ホームズもポアロも明智さんも、こうして費用を回収してたなんて驚きです」
その他
公開:21/03/01 02:05

茎田きみゆ( 東京 )

書くのが好きなのでとりあえず思い付くまま書いてます。週に一、二本を目標に書いていきたいですが、休むときもあります。 得意ジャンルはありません。
アイコンを変えました。特に意味はありません(^_^ゞ
2021.4.5
ペンネームを『小山田みゆき』から変えました。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容