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博打好きの死神が、壺を振って伏せた。

「さぁ、丁か半か?」

「俺は……はっ半!」

「丁!」

この勝負には、命が掛かっていた。
死神が勝てば、あす俺は交通事故で死ぬ。
でも、俺が勝てば命を助けてくれる約束だ。
死神がゆっくりと壺を開けた。

「三六の半!」

俺が勝った。
約束通り、俺は死ななかった。
そして、俺を助けた死神は閻魔大王の怒りを買い、罪として人間に生まれ変わった。
ファンタジー
公開:21/02/27 17:18
更新:21/03/12 13:58

杉本とらを( 東京 )

言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!

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