お姉ちゃん症候群

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勉強嫌いのユキトのために両親は家庭教師を雇った。
美人な女子大生がやってきた。
きれいなオトナのお姉さん…。
「君がユキト君?」
「はひ!よろひくお願いひます…」
お姉さんはユキトにしっかりと勉強を教えてくれた。
「じゃあ、次はこの問題ね」
「はひ!」
どうしよう…ドキドキして問題文が頭に入らない。
「あれ、ちょっと難しすぎた?」
長い髪を耳にかきあげるお姉さん。
ぽわーん……い、いかんっ!
「いえ、がんばります!」

そしてユキトは大人になった。
あれから勉学に励み、ついに大学教授にまでなった。
「先生?私は何を…」
研究室で助手の女子大生が彼の隣に座っている。
「君はただそこに座っていればいい」
「え、でも…」
「頑張るボクを見守ってくれるお姉ちゃんがいないと、私は論文が書けんのだ!」
「は、はい…?」
「見ててね、お姉ちゃん!」
こうしてユキトは見事にノーベル賞級の論文を書き上げた。
その他
公開:21/02/28 08:02

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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